俺の知ってるアニーじゃない？リメイク版『ANNIE／アニー』を観てきた感想

ミュージカル映画の傑作『アニー（1982年版）』、初めて観たときは泣けすぎて画面も見えないほどでしたが、なんと、なぜかいまさらリメイク！音楽はJAY-Zとウィル・スミスがプロデュース、ハニンガム役にキャメロン・ディアス（苦手です）、日本版オリジナルテーマソングと、イヤな予感しかしませんでしたが、怖いものみたさで観に行ってきました。

あらすじ

系帯電話会社のCEOのスタックスはNY市長選に出馬するも苦戦していた。そんなある日、車にひかれそうになった少女を助けたことで支持率がアップ。孤児院で暮すその少女を引き取ればさらに支持率アップを狙えると企む。少女は市長選に協力し有名になることで本当に両親が自分を見つけてくれるかもと期待する。そうして2人は一緒に暮し始めるが…

みどころ

現代風アレンジが楽しい

オリジナルの舞台は1933年、世界恐慌直後の真冬のニューヨークでしたが、今作の舞台は現代のニューヨークが舞台。アニーとの出会いの切っ掛けが交通事故のニアミスだったり、ハニガンが元歌手だったり、大富豪役は携帯電話ビジネスのCEOだったり、現代風のアレンジが楽しめます。facebookやTwitter、Youtubeもガンガン話にからんできておもしろいです。

随所にちりばめられた小ネタ

映画館のシーンでスクリーンにあのカップルが登場してたり、ライバル市長の応援にあの人が駆け付けてたり、豪華なカメオ出演がチラホラ。他にもジェイミー・フォックスが○○（原作が○○だからオマージュ）だったり、ハニガンさんが男漁りにご執心だったり、随所に小ネタが満載でそこそこ笑えます。ま、全部いらないシーンだけどｗ

クワベンジャネ・ウォレスの歌唱力

アニー役のクワベンジャネちゃんがすごい！演技も歌もめちゃめちゃいいじゃないですか！ミュージカル映画だけに歌唱力が心配でしたが全くの杞憂でした。ひそかにジェイミー・フォックスもジュリアード音楽院卒ってことで歌うまいんですね。ダンスはあれだけど。それにひきかえキャメロン・ディアスは…。JAY-Z＆ウィル・スミスが絡んでるならもっとヒップホップな感じなアレンジもありだったかもね。

個人的な感想

オリジナルの『アニー』を期待してると、こんなの俺の知ってる『アニー』じゃないって感じなのかもしれませんが、せっかくの現代版リメイクなので、これくらい自由にやってもいいんじゃないですかね。オリジナルでは嗚咽がでるくらい泣きましたが、今作では泣けるというより笑える感じの方が多かったです。ミュージカル映画っていうには少し歌も踊りも少なめで、コメディ臭がきつめですが笑顔になれる楽しい映画でした。明日はきっと幸せさ。

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