コールドスリープ

レンズを前後逆に取り付けるとマクロレンズになるって本当ですか?

レンズを前後逆に取り付けるとマクロレンズになるって本当ですか?

仕事で物撮りしていたら、たまたまそこへ通りかかったおじさんが言いました。「レンズを前後逆につければマクロレンズになるよ」と。このおじさんは何をいっているのだろうと聞き流していたのですが、調べてみたら本当にできるみたい。おもしろそうなおで早速試してみました。

レンズを前後逆付けするための必要なもの

レンズを前後逆に取り付けようとしても、ただ逆にしても当たり前ですがくっつきません。そこで登場するのが「BR-2A」というアダプター。なんとNikon純正(しかも日本製)、お値段はたったの1,994円(税込)。

BR-2A

これをレンズのフード側にフィルターをつける要領で装着します。するとレンズの前面(フード側)にマウント部ができるって仕組みです。

Nikon DFのキットレンズの逆付けに挑戦

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition)

Nikon DFのキットレンズ(50mm f/1.8G)の逆付けに挑戦してみます。

1. レンズにBR-2Aを装着

さっそくレンズにBR-2Aを装着!といきたいところですが、レンズのフィルター径は58mmだけど、BR-2Aは52mmなので径があわないのでこのままじゃ接続できません。

2. アダプター(BR-5)を装着

BR-5

そこでさらに純正オプションの「BR-5」が登場です。これはフィルター径を52mmから62mmにステップアップしてくれるアダプターです。こちらも日本製で1,944円(税込)。

あれれ、でも62mmだと今度は径が大きくなりすぎて接続できませんよ (;´Д`)

3. ステップアップリングで調整

BR-5 + BR-2AとKENKOステップアップリング

そこでもう1つアダプターを追加します。こちらはKENKO製の58→62mmのステップアップリングです(1,000円くらいだったような)。レンズ側にこれを装着することで58→62mmになり、BR-2A側の径にあわせます。

4. レンズとBR-2Aの接続が完了

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G + SUR + BR-5 + BR-2A

ってことで、ようやく50mm f/1.8Gに装着です。おぉ、前部(フード側)にマウントが!あとは他の交換レンズと同じようにカメラに装着するだけです。

5. Nikon DFのキットレンズの逆付け完成!

BR-2Aでレンズを逆付け

ジャーン!これがレンズを逆付けした姿です。どうです?いけてますか?

逆付けマクロの威力は?

逆付けした場合、当たり前ですがAFが効きません。フルマニュアルでの撮影になります。50mm f/1.8Gのような最近のレンズは絞り輪もないので絞りの操作もできません(開放での撮影になります)。Ai-Afのような絞り輪付のレンズなら絞りも調整できるようです。

逆付マクロ撮影例

これだけ寄れちゃいます。

逆付けをやってみて

マクロレンズを買うのと比べたらはるかに格安でマクロ撮影ができます。ただ操作が結構シビアなので常用は厳しいですね。緊急時用って感じでしょうか。

今回は50mm f/1.8Gで試しましたが、50mm程度では逆付けの効果は少ないようです。広角になればなるほど逆付けしたときの効果も大きいようです。28mmくらいの古いレンズが欲しくなります。

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